所沢市約35万人の内65歳以上の市民は約9万5000名で27.5%(令和5年9月30日現在)になっており、今後更に増加するものと思われ、近づく急激な高齢化は避けられません。それに伴い認知症になる方も年々増加すると予想されます。しかし、現在、所沢市内の認知症の専門医は少なく、今後の患者増加には対応できない状況です。そこで医師会としては、地域の専門外の医師≪かかりつけ医≫にも認知症患者の診療を行って頂くという認知症診療の受け皿拡大を計画し、平成20年10月に「所沢認知症ネットワーク」を設立しました。おかげさまで32医療機関の参加表明を頂き、「もの忘れ相談医」として地域の認知症診療に携わって頂くことになりました。これにより早期に認知症を発見し、適切な治療を行い、日常生活に支障無い生活が送れるようになり、さらに認知症の周辺症状を早期治療して重症化を阻止することができるものと思っております。さらに≪かかりつけ医≫として、介護者の不安や疲れに、介護との連携を図りながら対応できるものと思います。
現在の32医療機関36名(リスト参照)のうちロイヤルこころの里病院と東所沢病院は専門医療機関として、その他の医療機関が「もの忘れ相談医」として各地域で一次診療いたします。もの忘れが気になる方やご家族の方などは遠慮なく、市の高齢者支援課、地域包括支援センターまたは直接もの忘れ相談医(当該医療機関のホームページ等をご確認ください)にお問い合わせください。