縄文土器から考える日本最古の和食:鍋料理

 

和食で最も古い料理は鍋料理であろう。

日本ほど豊富な鍋料理を食べる民族は世界でも珍しく、そもそも箸を使う民族でないと鍋料理の熱い具は食べられない。

日本最古の土器は青森県で発見された16,500年前の物で当時はまだ氷河期であった。

土器を使った鍋料理により、様々な具材が食べられるようになり栄養豊富な出し汁を飲めるようになった。また、煮沸による殺菌効果で感染症対策にもなった。

飢えと寒さと感染症を克服できないと生き延びられないこの時代において、土器の発明は画期的であり定住生活が進んでより大きな集落が生まれていったと考えられる。

今日我々が生まれてきたのもこの土器と鍋料理のおかげとも言えるだろう。

 

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群馬県の岩宿遺跡(旧石器の発見で有名)に展示されていた縄文土器

 

 

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 急須型の縄文土器(4000年前): 急須型の縄文土器は日本各地で出土しており、茶あるいは酒を飲むのに用いられたと考えられる

けやき内科 西脇正人