国宝稲荷山古墳出土鉄剣
国宝稲荷山古墳出土鉄剣
戦後世代の日本人は、古事記、日本書紀に書かれている事は歴史的事実ではないと教えられてきた。ところが1968年埼玉県行田市にある埼玉(さきたま)古墳群の稲荷山古墳から鉄剣が出土し、金を嵌め込んで作った漢字115文字の銘文が書かれていた。1978年X線で詳しく調べてみると、辛亥年(西暦471年)オワケの臣が杖刀人の長としてワカタケル大王(第21代雄略天皇)に使えたと書かれていた。これは戦後実在しないと教えられてきた天皇が実在していた事を立証する大発見であり、同剣はその歴史的価値が認められ1983年国宝に指定された。
国宝稲荷山古墳出土鉄剣
埼玉古墳群は前方後円墳8基、大型円墳2基、方墳1基と小円墳群からなる。車で訪れると所沢から1時間ちょっとで到着する。平地に突如として大小の人造の山々が現れその規模と数に感動する。古墳群内は公園となっていて散歩している人やピクニックに来ている人がいる。博物館には鉄剣の他、埴輪や土器などがあり当時の人々の生活様式や高度な技術水準が窺われる。
古墳
(広報情報委員N)