第63回埼玉県医学会総会に参加して
2月22日(日曜日)に第63回埼玉県医学会総会が開催され、アレルギー・膠原病部門
の座長を担当させて頂きました。6演題あり、5演題が症例報告で1演題が臨床研究の報告
でした。症例報告は高安動脈炎、IgG4 関連疾患、成人 Still 病、抗 GBM と ANCA 二重陽
性の急速進行性糸球体腎炎そしてシェーグレン症候群ついてで、いずれも入院を要した重
症例ばかりで、興味深く拝聴しました。もう1演題は既に寛解に至った全身性エリテマトー
デスにたいするヒドロキシクロロキンの効果を後ろ向きに検討した演題でした。幸い、フロ
アーから活発な質問があり、私も各演題に一つずつ質問をさせて頂き、無事故、大成功のセ
クションであったと自画自賛しています。
次の感染症部門で興味深い発表がありました。演題名は「無床診療所での呼吸器感染症診
療における BioFireSpotFire(BFSF)パネルの有用性」で鴻巣市の二村先生の報告でした。こ
の BFSF パネルは当院でも導入しています。これまで原因不明の長引く患者を調べて百日
咳やマイコプラズマ感染症が判明し、有効な治療を提供できた症例を当院でも数多く経験
していました。二村先生は2024年11月~2025年8月での発熱・感染症外来受診患
者の中、326例に BFSF を実施し、その成果を発表したので、大変に参考になりました。
BFSF の導入が無床診療所での呼吸器感染症診断に極めて有効で、その普及が将来の外来診
療のパラダイムシフトにつながる可能性に言及され、私も同じ考えです。
半日の参加でしたが、とても勉強になった埼玉県医学会総会でした。
ひろせクリニック 院長 廣瀬 恒
